WUG Final、結果として最高だった。誰が何を言おうとこれは間違いないです。
でも、「みんな大絶賛しているけどちょっと……」という方も僅かながらにいたのかもしれません。
僕がそうでした。
水を差すのも嫌だと思ったので表立って言うつもりはなかったです。ですが、そのことをこっそり吐き出したら、自分をWUGに引き込んだ友人の言葉で救われたので、アウトプットしたいと思います。
ちょっとでも、同じことを考えた人がいたら響けばいいなと思います。
言わせて欲しい。懺悔させて欲しい。
ある地点からある地点まで「俺が見たかったWUGのファイナルはこれだったのか?」という考えがチラついて純粋に楽しめなかった時間がありました。具体的には新曲メドレーのあたりだったと思います。決して新曲が良くないとか、パフォーマンスが良くないとかそういうことではありません。
僕は1月の大阪公演で初めてWUGライブに参加しました。その公演がすごく良かったから、その日のうちに同じく初参戦のフォロワーさんと一緒にFinalに参加することを決めました。自分にとって、一番決め手となった魅力は、あのメンバーの暖かいMCの雰囲気、進化していく空気感です。
公開リハで言われたから覚悟していましたが、Final本番でMCはほぼないに等しかったです。
また、ここに至るまでに仕上げてきたのだなという空気は感じられるけれど、WUGとしての進化はもうないのかなという閉塞感。途中から本当に辛かったです。SSA全体の光を見渡すと急に冷静になって、「あれ?これか?俺の見たかったWUGはこれだったか?」とぼんやりと考えながら光る棒を振っていました。ただただ、熱が引くのに焦りました。
もうこれ以上の進化が望めないというのは、例えるならばドラクエのレベル上げです。メタル狩りをしているときは楽しいけれど、レベル99になった瞬間虚しくなるあの感覚。レベル99のWUGのライブを見るのがめちゃくちゃ辛かったです。最強なのにね。もう終わりが近づいていたからこそ余計に辛かったです。
でもそのやり場のない思いはアンコール後にある程度解消されました。あれをエモいと言わず何をエモいというのか。何で涙すればいいのか。短期間ではあれどワグナーであったら絶対に泣きます。初見でも泣く。
そして最後の『タチアガレ!』
レベル99のWUGがレベルの壁をぶち破ってレベル100になった瞬間だと思いました。メンバーのこれからの可能性、飛躍を感じる瞬間でした。次の日のことも考えず全力で声を出し、膝の痛みも無視して跳ね、文字通り灰になれたと思いました。これを書いている今もまだ身体が痛いよ。でも心地いい。
この段階である程度は救われてはいたのですが、それでもやはり、一度ちらついた感情は消えることなくくすぶり、ライブが終わった後も、次の日も、ずっとぼーっと考えていました。楽しめたのは事実ですが、こんなこと思ってしまうのがメンバーにもワグナーにも本当に申し訳ない。自己嫌悪で押しつぶされそうになっていました。
救われた一言
こんな感情の吐露を、自分をWUGに引き込んでくれた宣教師のような友人は「合ってると思うよ」と言ってくれました。認めた上で「徳島や一宮、仙台に来てたらまた印象が変わったと思う。あくまで千秋楽は仙台で、SSAはエクストラステージ」と(勝手にブログに載せてすまんな)。
なるほどなるほど。自分が抱いた感情はそもそも『SSAをHOMEツアーの集大成だと認識していた』という誤解から生じたものだったんですね。大阪2日目昼夜だけであれだけの進化を見せたWUGちゃんなのに、成長しない子なんてどこにもいないのに、そのあとのツアーで変わっていないわけがないという当たり前のことにすら気づけていませんでした。その過程を知らないからこそ、空気の移り変わりを感じられなかったんですよね。変わっていく空気感を感じたかったという一心に尽きます。
おそらく、こんなめんどくさいことを考えてしまったのは、ツアーに少し参加してFinalを迎えた人で、全通したりほぼほぼ参戦したりする熱心なワグナーや、SSAが初という完全新規ワグナーならこうはならなかったんでしょう。そのあたりのことは聞くなり調べたりするなりすれば、わかっていたはずなのに。あれだけ「灰になる準備は出来ていますか?」と言われていたのに、つまるところ『灰になる準備ができていなかった』んです。もったいないことしたなぁ。
とはいえ、友人の一言で本当に救われました。否定されなかったのが嬉しかったです。
それぞれの正解
自分はこういうレアケース(?)で考えさせられることがありました。もしかしたら他の人も全く同じではなくとも、似たような事例があるかもしれません。
あのライブにどのような答えを抱いても、それはそれぞれ正解だと思います。よっぽどトンチンカンなことを言わない限り、それは間違っていないと思います。
絶対に救いはあります(なんかこれ宗教くせえな)。
友人に相談する、わぐらぶを見る、過去のライブ映像を見る、メンバーのブログを読む、4月26日に発売されるPART II 横須賀公演BD、5月31日に発売されるPART III 仙台公演千秋楽BD、そして、6月28日に発売されるFinal Live BD。どこかに絶対答えはあると思います。
こんなめんどくさいこと考えてしまうオタクは、そもそも探すのが好きでしょう。
探しましょうよ、答え。
少なくとも僕は絶対にこのBlu-rayを見ます。自分が参加する以前のWUG、自分が見た時よりも進化したWUG、そしてそのストーリー全てを内包したWUGを見れるわけですから。過程を知ればFinalへの評価も変わるでしょう。自己嫌悪に陥るほどのこの辛さは霧散するはずです。そこで初めて、Finalを心の底から楽しめたといえるはずです。
それ以外のファイナルの感想
公開リハについて
SNSの類に書くなとあったので、終演後もそれを守って書かないでおこうと思います。幸運にもA3ブロックで見ることができたので本当にもう最高でした。
本番もこの席だったらいいのに……と思っていましたが、本当にこの席だったらきちんと灰になってたのかもしれません。前述のめんどくせえことなんて考える余裕なんて絶対になかったでしょう。涙も鼻水も汗も垂れ流しになってたと思います。
公開リハ中はもちろんずっと永野愛理さんのダンスばかり見てました。
楽曲について
語りたいことはたくさんありますが、一曲ずつ挙げていくと軽く10万字は超えると思うので一つだけエピソードを抜粋します。
言葉の結晶の消灯が出来なかったのは正直残念でした。自分がSSAでその風景を見たいという動機で、Final参戦を決めたので。
他の現場の話を出して申し訳ありませんが、μ’s finalでも同じ感覚を味わいました。Super LOVE=Super LIVE!の色変えが本番で成功しなかったこと、最後の最後まで輝夜のコールが揃わなかったこと。色々なことを思い出しました。
残念に思ってる気持ちをそのままに、怒ってる人もいるのかなとツイッターで検索をかけてみたら全然違いました。
「それだけ新規増えたってことだから嬉しい」って……ワグナーさんの懐が広すぎでしょ。新規に優しすぎでしょ。ありがとう。そんなあなた方がいるから新規の僕でも気兼ねなく参戦することができました。そんなあなた方がいるからSSAを埋めることができました。最高の景色を見ることが、見せることができました。本当にありがとう。
永野愛理さん宛にフラスタを出しました
1月の大阪公演が終わってFinalへの参加を決めた時、せっかくだからフラスタも出したいと考えるようになりました。相手は永野愛理さん。楽天ファンだった僕がWUGに初めて触れたのはWUGナイター2018で、WUGへの関心を繋ぎとめてくれたのが永野愛理さんでした。WUGと僕が交差するところに彼女がいるのです。その感謝を伝えるために楽天と絡めたフラスタを出したいと考えました。
1月17日にはお花屋さんとメールのやり取りをしていたので、ほぼほぼ即決です。自分でも驚くフットワークの軽さ。自分が主体となって企画して、造形部分までこだわるお花は初めてだったのでわからないことだらけの中、挑戦したいと思わせたWUGはやっぱりすごい。
過去に昔からの推し相手に企画した時は、メッセージボードと祝い札を載せて、色合いはイメージを伝えてお任せしますという感じでした。それも台湾でのイベントだったので現地でのフォロワーさんに取り次いでもらってというもので、自分が何かやった感覚はなかったんですね。まさしく未知のエリアでした。
そこで数々の固定観念を打ち破るフラスタ(VR聖地巡礼ができるフラスタとか)に関わったフォロワーさんに、青の楽天ユニを絡めたフラスタを出したいと相談しました。
「電飾加工した楽天生命パーク宮城の模型載せよう」
「ARでそれ映し出すとかも良いね」
無理だよ!!!!!!!
でもその時にいただいたアイデア「その日のスコアとか載せる」はいけそうだったので、球場のスコアボードを再現しました。後はお花屋さんと密にやり取りをしながら、必要な入稿データを揃えていきました。慣れない作業でしたが、デザインみたいなことをやるのは楽しかったです。
元ネタが楽天のユニフォームなので、背番号・ネームワッペンはフォント再現。袖のTOHOKU BLUEはWUG仕様に改変。元ネタのユニフォームにはついてませんが、楽天がずっとつけていた『がんばろう東北』ワッペンはWUGらしく『がんばっぺ東北』に。楽天にWUGを流し込むイメージで制作を進めました。
後はお花屋さんからのアイデアで応援バットとかタオルとかあったら面白いですねという話になったのでWUGナイターのグッズを郵送しました。そして出来上がったのがこちらです。
タオルはプレス?されたのかボードのようにピンっと張っています。ユニフォームの上にあるとタオルを掲げているようで、色も良いので綺麗に映えますね。お花もロイヤルブルーに染めていただいたので深い青で、華やかな咲き方のものを選んでいただいたので綺麗に仕上がったと思います。
関連するツイートはモーメントでまとめてみました。写真をいっぱい上げてるのでよろしければ。
⚡️ "2019.3.8 WUG FINAL IN SSA"https://t.co/YgU7yZffRs
— くろこ (@_96co) March 11, 2019
完全に自己満足の世界ですが、ブログにもあげていただいていたので、直接でも間接でも目にはしていただけたのだと思います。良かった良かった。一安心です。今回依頼させていただいたお花屋さんの言葉を借りるとすれば『推しへの渾身の一撃弾』が放てたと思いたいですね。
また、今回はSSA最多と言えるほどフラスタが出ていたそうです。見る側も大変でしょう。公開リハ前に搬入されていて、公開リハが終わってから開場まで時間があったから直接見てくれていたら嬉しいなと。
数については、
WUGファイナル、フラスタの数が異様に多かったことに気づいた人も多いと思いますが、僕の友人のフラスタヤクザ(WUG初参戦)が数えたところ、
ざっくりと
関係者62基
ファン216基
だったそうです。愛ってすごいなあ。— お灸の灸 (@ohisashi_kyu) March 9, 2019
って宣教師がリツイート稼いでました。
実際、自分が依頼したお花屋さんも、「SSA史上稀に見る数」「こんなに遠くまで運んだのは初めてで、運ぶだけで死にそうになった」と仰っていました。製作・搬入・撤去、本当にありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。
お見送り会
どんな顔で会えばいいのだろうと悩みました。
ちょっとふざけてWUGナイターの『今来たばっかり~!』タオルを掲げようかと思いました。
でもやっぱりここはシンプルに行こう、と。
「ありがとう」「楽しかった」を伝えました。
通り過ぎた時に永野愛理さんが振り返って二度見してくれたのが嬉しかったですね。たぶん楽天ユニと青のイーグルスキャップを被っていたから気づいてくれたんでしょう。嬉しかったです。
最後に感謝を
Wake up, Girls!メンバー、このSSAでのFinalライブ実現に関わった全ての皆さま、ここまでWUGを支え続けた先輩ワグナーさん、友人……全ての方に感謝を捧げて筆を置かせていただきます。
WUGというコンテンツに最後の最後で出会えて幸せでした。
本当にありがとうございました。